【部活】部活の悩み「誰」に相談すべき?相談相手の選び方

こんにちは。部活カウンセラー未来です。
今回は、部活の悩み解決に役立つ話です。

部活生のみなさんは、悩みや相談ごとがあるとき、「誰」に相談していますか?
相談できる人が身近にいなくて、ひとりで悩んだり、解決したりしている人もいるかもしれませんね。

実は、悩んだとき、「誰に相談するか」は、とても大切なポイント。

なぜなら、相談した相手によって、結果が大きく違ってくるし、悩みがさらに深くなったり、傷ついたりすることもあるからなんです。

ということで今回は、悩んだとき、「誰に相談するとよいか」についてお話ししたいと思います。

悩みの相談相手はどんな人?

まずは、悩んだときの相談相手として、どんな人がいるか、リストアップしてみます。

  • 仲の良い友達
  • 兄弟・姉妹
  • 父親・母親
  • 部活の同級生
  • 部活の先輩
  • 部活の顧問
  • 部活のコーチ
  • スクールカウンセラー

このような人が、相談相手として考えられるのではないでしょうか。

私に相談してくれる中学生や高校生のみなさんにおいては、実は、

「親には相談したくない」
「スクールカウンセラーには相談しづらい」
「学校の先生に相談しても解決しなかった」

という人も多いです。

親に相談できない理由としては、「心配をかけたくない」という気持ちや、「叱られるのでは」という不安があるようです。

スクールカウンセラーに相談できない理由としては、「相談していることが人にバレるのが嫌」という理由からのようです。

中には、勇気を出して、担任の先生に相談してみた人もいるのですが、「話は聞いてくれるけど何もしてくれない。単に”頑張ろう”と励ますだけ」という理由から、相談しても解決しないと感じている人もいるようです。

相談相手によって異なるメリット・デメリット

悩みを相談するとき、「誰に相談するか」によって、それぞれ良い面・良くない面があり、相談した結果も、大きく違ってきます。

基本的に悩みごとは、『利害関係がない人』に相談するのがオススメです。

なぜなら、『利害関係がある人』に悩みを相談した場合、相談された人は「自分にとっての損得」や「自分自身を守る」という意識が働いてしまいます。

そのため、「相談者の立場」で親身に相談にのることが難しくなり、相手の言い分を100%認めることができなくなるからです。

「友達」に悩みを相談した場合

部活生のみなさんが、もっとも相談しやすいのは、友達かもしれませんね。では、友達に相談した場合のメリット・デメリットは何か。

家族や顧問・コーチ・担任の先生のような『利害関係』がないので、本人の気持ちに寄り添った立場で相談にのってもらえることが良い点です。

良くない面としては、友達の場合は、相談した相手の「タイプ」に影響される点です。とくに、何事にも慎重な性格の人や、否定的な性格の人に相談した場合は、消極的な選択に偏りがちです。友達に相談したことで、自分の決心が揺らいだり、迷いが深まったりすることもあります。

また、自分の経験や価値観を押し付けるタイプの友達に相談した場合は、「その友達の価値観」で選択をすることになり、あとから後悔することにもつながります。

「親や家族」に悩みを相談した場合

他人にはあまり知られたくないような悩みごとは、家族に相談するのがいちばん適しています。

例えば、人に知られたくない恥ずかしい出来事だったり、犯罪に関することだったり。このような悩みは、やはり一番身近で、最も自分事として捉えてくれ、心配してくれる家族に相談するのがいちばんです。

一方で、家族は最も「利害関係がある人」でもあります。利害関係がある人に相談した場合、相談された人は「自分の立場」「自分の身を守る」必要があるため、100%相談した人の立場で相談にのることが難しくなります。

例えば、「部活を辞めたい」という悩みを親に相談した場合は、「うちの子は忍耐力がないのでは?」「甘やかしてはいけないのでは?」「辞めることで他人に迷惑をかけたり、将来に影響するのでは?」という親心から、部活を辞めること=子供にとってマイナスである、と捉えてしまう傾向があるようです。

そのため、本人の辞めたい気持ちは理解しつつも、相談した結果は、「もう少し頑張ってみたら」という助言で終わってしまうことが多いようです。

「顧問・コーチ・先輩」に悩みを相談した場合

部活生にとって、部活の顧問、コーチ、先輩などは、日頃の関わりが強いため、あなたのよき理解者であることが相談相手として選んだ場合のメリットです。

あなたの性格、チーム内での立場や、個人の強みや課題など、ある程度、知っているからこそ、できるアドバイスをもらうことができる相談相手でもあります。

けれども、家族と同じように、部活の関係者は、利害関係がある人になります。あなたが部活を離れることで、何らかの影響を受けるため、チーム事情を優先したり、相談された人が自分の感情や考え、損得を優先しがちです。

部活の関係者も、あなたの行動により利害があるため、相談にのるときに「自分の立場を守る」という意識が働いてしまうことが、この相談相手に悩みを相談するデメリットです。

「経験者」に悩みを相談した場合

部活をすでに辞めた人や、同じ悩みを経験したことがある人へ相談した場合、最も気持ちを理解してもらえたり、経験したからこそできる助言がもらえるところが良い点です。

部活を辞めて後悔している、辞めたあとこんな新しいことを始めたなど、経験者のアドバイスはとても参考になります。

一方で、同じ経験をしている人に相談した場合は、「その人、個人の経験によるアドバイス」が中心になりがちです。

同じ経験をした人の意見を聞きたいときには有効ですが、あなた自身が「主体的に自分で考える」ことや、「自分の価値観に照らし合わせた選択」が、しにくくなります。

経験者の考えをそのまま取り入れるのではなく、自分と相手は価値観も考えも異なることを前提に、「1つの意見・アドバイス」として参考にすると良いと思います。

「憧れている人」に悩みを相談した場合

あなたが信頼している人や尊敬している人、憧れている人に相談するときは、「すでに自分の意思が決まっていて背中を押してほしいとき」には有効です。

例えば、プロスポーツ選手になることが夢で、どうしたら叶えられるか、と悩んでいるとき、憧れの選手が実際にやってきたこと、テレビやネットで目にした憧れの選手の「発言」は、あなたにとって何よりも参考になり、励みになるのではないでしょうか。

その一方で、デメリットとしては、その人の意見に流されたり、強い影響を受けやすくなったりすることです。とくに自分の考え方に近い人に相談した場合、「自問自答」する機会が得られず、視点を変えて検討することができないまま、決断することになってしまいます。

憧れの人に相談した場合は、強い影響を受けやすく、それ以外の選択をしづらくなることも、頭に入れておきましょう。

悩み相談の専門家がいることも知っておこう

悩みを相談する相手を選ぶとき、『利害関係がない人』が基本的にはオススメです。

では、『利害関係のない人』とは、どんな人なのか。

部活生の場合、親、兄弟(姉妹)、顧問、コーチ、先輩後輩、担任の先生は、『利害関係がある人』です。

利害関係がなく、最も身近なのは、「同じ部活の人ではない、仲の良い友達」です。同じ部活の同級生だと、あなたはチームメンバーであり、ライバルでもあるという、利害関係が生まれますが、同じ部活ではない友達であれば、とくに利害関係は生まれません。

ただし、仲の良い友達は、「悩みの相談にのる専門家」ではないので、相談にのってくれても、あなたと同じ年齢で考えつくことや、自分の意見をいうことしか、できません。

もちろん、悩みは聴いてもらうだけでも、軽減することも多いので、「聴いてもらう」ことを目的に相談するのは良いと思います。

そして、『利害関係がない人』で、もう1つ、みなさんの選択肢として、頭の片隅に置いておいてもらいたいのが、悩み相談の専門家です。

実は、専門家とはいえ、その人たちにも「個人差」があるので、専門家に相談することが一番、とは言えないのが残念なところでもあります。また、専門家に相談しても、解決しなかったり、最悪の場合、傷つけられたりすることも稀に起こります。

けれど、一般的には「悩み相談の専門家」と呼ばれる方たちは、多くのトレーニングを重ね「相手の話を否定せず、肯定的・共感的に聴く」という聴く専門スキルを身につけている人たちです。

なので、あなたの考えや気持ちを否定することなく共感し、優先して親身に相談にのってくれます。

また、大抵の有資格者の場合は、あなたが話した悩みの内容や、名前、年齢などを外部に漏らしてはいけない、という法律が課せられていますので、その点でも安心して相談ができます。

悩み相談の専門家は、あなたの悩みや、辛い気持ち、怒りや悲しみなど、しっかりと耳を傾け、聴いたあと、あなた自身が自分で「答え」を導きだせるよう、選択肢を示してくれたり、決断するサポートをしてくれます。

決して、カウンセラーが自分の考えを押し付けたり、強制したり、「あなたにも問題がある」など責めたりすることはありません。もしそのようなカウンセラーに出会った場合は、ハズレだと思って、すぐに忘れてください。

いかがでしたか。「誰に相談するか」で、良い面、良くない面がそれぞれあることが理解できたかと思います。
ぜひ、参考にしてみてください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!