【部活】人生を大きく左右する「自己肯定感」を正しく知ろう

こんにちは。部活カウンセラー未来です。
今回は、部活のメンタルづくりに役立つ話です。

最近では、日常的に使われるようになった「自己肯定感」という言葉。
部活生のみなさんも、聞いたことがあるのではないでしょうか。

その一方で、「自己肯定感は大事」だということは何となく理解できるけれど、イマイチ、よくわからない、という人もいるのではないでしょうか。私もその一人でした。

私たちを混乱させている理由は、

「自己肯定感は高いほうがいい」
「自己肯定感は低いままでいい」
「自己肯定感は上がったり、下がったりするもの」

など、いろんな人の「異なる考え方」が世の中にあふれているので、「いったい何が正しいのだろう」と混乱してしまうのだと思います。

また、「自己肯定感」とよく似た言葉で、「自己効力感」や「自己有用感」などもあり、その違いが明確に理解できていない人もいるかもしれません。

そこで今回は、「自己肯定感」とは何か、「自己効力感」「自己有用感」とは何が違うのか、その中でも、なぜ「自己肯定感」が最も重要なのかについて、お話ししたいと思います。

自己肯定感と、自己効力感・自己有用感の違いとは

部活生のみなさんも、「自己肯定感」「自己効力感」「自己有用感」など聞いたことがあるかと思います。
いずれも自己に関する概念ですが、それぞれ異なる意味を持っています。

自己肯定感は、「自分をあるがまま受け入れ肯定する」こと。自己肯定感は、内面的な自己評価と自己受容の要素があり、自分を否定せず自分の存在や成長を認めることで生まれます。

自己効力感は、「自分は能力やスキルを持っている。自分にはできる」という信念のこと。自信や達成感と密接に関連していて、過去の成功体験や困難を乗り越えた経験を通じ自分の能力を確信することで形成されます。

自己有用感は、「自分は他人にとって価値ある存在だ」という感覚のことを指します。他人との関わりや貢献意識から生まれ、自分の行動や存在が、他人にとって意味があると感じることで形成されます。

このように自己肯定感は、他の2つとは異なり、成功体験や他人への貢献など関係なく、「無条件に自分を肯定し信じる力」と理解することで、誰もが「自分の意思で持つことができる」ものとして捉えることができます。
また上がったり、下がったり、ゆらいだりすることなく安定した「自己肯定感」を持つことができます。

私は、ある1冊の本と出会ったことで、この考え方に辿り着くことができました。

自己効力感と自己有用感だけでは危険!自己肯定感が最も重要なワケ

自己肯定感が最も重要な理由は、その他の2つ、自己効力感や自己有用感は、状況によって一気に失う危ういものだからです。

例えば、病気やケガで身体機能の一部を失ったとしましょう。あなたが寝たきりになってしまった時、「自分にはできる!」という自己効力感や、「自分は誰かの役に立っている!」という自己有用感を持ち続けられるでしょうか。

もしそのような状況になってしまったら、きっと多くの人は、自分にはあれができない、これもできない、誰の役にも立っていない・・・と自信を失うはずです。これが、自己効力感と自己有用感だけでは危険な理由です。

自己肯定感を持っているか、そうでないかは、私たちの人生すべてに影響を及ぼします。
なぜなら、自己肯定感は私たちの「捉え方」に深く関与するからです。


自己肯定感を持っている人は、失敗や困難なことが起きた時でも、それによって「自己評価」を下げることがないので、安定したメンタルを保つことができます。

失敗しても、負けても、勝っても、メンバーから外れても、誹謗中傷をうけても、「自分で自分を肯定できる」自己肯定感を持っていれば、ネガティブ要因と、自分の存在価値を、明確に切り離して考えることができます。

また自己肯定感は、人間関係にも大きな影響を及ぼします。自己肯定感を持っている人は、他人との関わりやコミュニケーションにおいても自信を持って良好な人間関係を築くことができます。それに対し、自己肯定感が低い人は、常に周囲の目や顔色をうかがうコミュニケーションになってしまい、他人からの評価で深く傷ついてしまいます。

イジメや他人からの誹謗中傷が要因で自ら命を絶つ若者を防ぐうえでも、この誰もが自分の意思で持つことができる「自己肯定感」は、生きていくうえで本当に大事だと思うのです。

とくにスポーツに取り組む部活生のみなさんは、常に「できない自分」に向き合うことになるため、競技の成績に左右されない「自己肯定感」を持っていることがより大切なわけです。

中学・高校とわかいうちに、何が起こっても、どんな結果でも影響を受けない、「自分で自分を肯定できる気持ち」「自分が好きだという気持ち」である『自己肯定感』を育てておくと、その後も長く続く「人生全般」において、折れにくい、傷つきにくい、失敗を恐れず挑戦できるメンタルが身につきます。

最も長い時間を一緒に過ごす自分が「自分の最強の味方」でいられるような心を一緒に育てていきましょう。

あなたは、ただそこにいるだけで十分に価値があります。生まれたての赤ちゃんのように何もできなくても、生きているだけで価値のある人なのです。ぜひ、もっともっと自分を好きになりましょう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!