こんにちは。部活カウンセラー未来です。
今回は、部活の目標達成に役立つ話です。
部活生のみなさんは、なにかしらの「夢」を持っていますか?
部活での「目標」は持っている人が多いかと思いますが、「夢」と言われると、思い浮かばない、そこまで明確なものはない、という人も多いかもしれませんね。
実は、キャリアコンサルタントの私は、高校生のみなさんから、
「私には将来の夢がないのですが・・・」
「夢はないといけないものですか?」
という質問を受けることがあります。その時、私はこう答えています。
夢はあっても、なくても、どちらでも構いません。
「プロ野球選手になる」「将来は経営者になる」など、明確な夢がある人は、その実現に向けて進んでいくとよいですが、ほとんどの高校生は、まだ経験や知識が少ないので、自分が何に興味があるのか、何をしたいのか、どんな才能があるのかなど、わからないので、高校生の時に明確な「夢」がなくても全く問題ないですよ。
このように伝えています。
「夢」や「目標」など打ち込めることがあると、それに没頭できるので日々の充実感が高まるという良い面はありますが、夢や目標がないとダメ、ということではないですし、まだ見つかっていないだけとも言えます。
夢はエネルギーになるけれど、永遠には続かない
夢は、私たちが生きていくうえで、とても大きなエネルギーとなり、モチベーションを長期間、維持する力を与えてくれるありがたい存在です。
一方で、夢は必ず実現するとは限らないことも事実です。
叶ったとしても、それが永遠に続くことはなく、叶ったとたんに夢は達成され、終わりを迎えます。
また、自分の考えや気持ちが変わったり、事情や環境が変わったりすることで、夢を見直す必要もでてきます。
人生は私たちの力が及ばないところで変化していくので、「夢は永遠に続かないもの」ということも、頭に入れておくとよいと思います。
情熱を注ぐ「夢」が先じゃなくてもOK!
夢が、いつ見つかるか、一生見つからないか、そもそも夢をもたないか、など、人によって違います。子どもの頃に夢が見つかる人もいれば、20代、30代、40代、50代以降になってからなど、見つかる時期も、もつもたないも、人ぞれぞれです。良い悪いはありません。
とくに若いころは経験が少ないので、やりたいことや夢が見つかっていない人が、ほとんどです。
そして、必ずしも行動を起こす前に、「情熱」を注げるものがなくてはならない、とは限りません。情熱は、他人との意味ある交流から生まれることが多いのだそうです。そのためか、行動した結果として「情熱」が生まれることもあるのです。
みなさんも、最初はあまり興味がなかったことでも初めて体験したことでハマってしまったり、やっているうちにのめり込んでしまった、などという経験があるのではないでしょうか。
なので、必ずしも、「情熱」が先じゃなくても、やっているうちに情熱が湧いてきて、それが夢になった、ということでもOKなんです。
夢は追いかけつつも、他の選択肢にもオープンでいよう
夢を実現させることに一生懸命になり過ぎていると、その途中で現れる他のチャンスを無視したり、拒否してしまったりすることがあります。
夢を追い続けるときは、「まずは精一杯の挑戦をしてみよう。もし途中でもっといい考えを見つけたら、その時は柔軟に考えよう」という意識を持っておくとよいと思います。
自分の夢や目標など、計画を途中で変更することは、失敗ではありません。人として自然なことです。実際に行動してみること、情報を得ることで、最初に抱いていた夢が変わることはよくあることです。
次のような意識をもって夢を追いかけると、夢が叶わなかったとしても前向きに次に進めることができると思います。
・夢が破れた時は、他の道を進めばOK!
・夢をもつときは、これだ!と決めつけず、一歩ずつ試してみよう
・試した結果、違うと分かったら固執するのはやめよう
・周囲のアドバイスは拒否せず耳を傾けるけれど、最終的には自分で決める
・自分の気持ちや状況が変わったら、夢を見直してもOK
・今は夢がなくても、行動を起こすことで情熱が湧いてくることもある
・この夢だけでなく「他のチャンス」や「他の選択肢」にもオープンでいよう
・リスクをとって挑戦し叶わなかったとしても、そこから得られるものは大きい
・やってみるまで自分が本当にそれが好きかどうかわからないもの
・失敗を恐れて何もしなければ、人生にはどんな幸運も訪れない
以上、今回は「夢は、大きなエネルギー源になるけれど、必ずしも叶うわけではないし、叶わなかったとしても挑戦した結果、得られるものは大きい」というお話しでした。ぜひ参考にしてみてください。